<video>要素には、キャプション用の<track>が必要です
修正方法
すべての video
要素に caption 属性のついた track
要素が存在するようにします。キャプションが video
要素内の会話、音楽による合図、そして効果音を含むすべての重要な情報を伝えているようにします。
良いキャプションは会話だけでなく、誰が話しているのかを示しますし、重要な効果音などの発話ではない音による情報も含みます。
次のコードは二つの異なるトラックを追加する方法を表しています。一つは英語、一つはスペイン語です:
<video width="300" height="200">
<source src="myVideo.mp4" type="video/mp4">
<track src="captions_en.vtt" kind="captions" srclang="en" label="english_captions">
<track src="captions_es.vtt" kind="captions" srclang="es" label="spanish_captions">
</video>
注記:
キャプションと字幕は同じものではありません。キャプションは聴覚障害のある人がコンテンツを理解するために必要です。キャプションにはすべての会話やナレーションに加えて、すべての重要な背景音や他の音についてのテキストによる説明が含まれます。字幕は通常は言語翻訳であり、聴取者が理解できない言語で提示されているコンテンツの理解を助けるためのものです。例えば、スペイン語の映像ファイルには英語の字幕を含めることができます。字幕は通常、会話とナレーションのみを含みます。
これらの違いを考えると、聴覚障害のある人の利用を可能にするためには kind="subtitles"
ではなく、kind="captions"
を指定します。
src
属性はトラックファイルの名前を提供します。kind
属性はファイルのコンテンツを説明します。srclang
属性は適切な HTML 言語コードを用いてトラックファイルの言語を指定します。label
属性はトラックの名前を提供します。src
属性以外の属性はどれも必須ではありません。ただし、これらを指定するとより明確になるため、強く推奨されます。
YouTube は実験的な機能として自動キャプションを提供しています。自動キャプションはあまり正確ではなく、修正なしでは使用できませんが、かなりの作業が省けます。YouTube が提供するもうひとつの便利な機能は、自動的にトランスクリプトとビデオを同期する能力です。トランスクリプトを用意し、YouTube にアップロードすれば、YouTube が音声認識を使用してビデオをトランスクリプトを同期させ、自動的にビデオとトランスクリプトを一緒に処理します。この機能は非常に正確です。場合によっては、追加の編集は必要ありません。他の場合では、タイミングを少し調整する必要がありますが、少なくともすべてを手作業で実施する必要はありません。
なぜ重要なのか
ビデオにキャプションがない場合、聴覚障害のあるユーザーはその中に含まれた情報のうち、限られた部分しか得られません。キャプショントラックが提供されていたとしても、会話だけではなく、ビデオに含まれる意味のある情報すべてが含まれているようにします。
聴覚障害のあるユーザーはビデオに含まれるすべてを見ることができますが、キャプションがなければそれを聞くことはできません。キャプショントラックがなければ、聴覚障害のあるユーザーは会話、ナレーション、あるいは「ドラマチックなインストゥルメンタル音楽」や拍手、叫び声、または場面を設定付けたり、文脈を提供したり、ビデオに意味を与える音などの、人の発話内容ではない重要な音を知る方法がありません。
ルールの説明
HTML5 の video
要素には kind="captions"
がプロパティとして設定された track
要素がなければなりません。キャプションは会話、音楽による合図、効果音および他の関連する情報を含む、ビデオ内のすべての意味のある音の情報を聴覚障害のあるユーザーに伝えるべきです。
仕組みについて (簡単に言うと)
video
要素にキャプションがあることを確認します。