ARIA属性は有効な値に準拠している必要があります
修正方法
各属性の値のスペリングが正しく、妥当な値に一致することを確認します。
例えば、aria-hidden="true"
は合格しますが、 aria-hidden="rtue"
は、aria-hidden="pizza"
と同じように不合格になります。
もう一つの例としては、checkbox
ロールには三つの使用可能な値があります: true
、false
または mixed
です。これら三つのうちのどれか以外の値を用いた場合、チェックボックスが機能することを妨げます。
注記:
ステートおよびプロパティの違いや、ロールの継承、undefined およびデフォルト値などの複雑な要因のため、ARIA 属性に値を指定する際は特に注意が必要です。
値型
次の許可されたステートあるいはプロパティ値型を検討すると良いでしょう:
- true/false
- true あるいは false のいずれかを表す値。デフォルトは「false」値。
- tristate
- 中間の「mixed」値を含む、true あるいは false を表す値。特に記載がない限り、デフォルト値は「false」。
- true/false/undefined
- true あるいは false を表す値。デフォルト値は、ステートあるいはプロパティに関連性がないことを表す「undefined」値。
- ID 参照
- 同じドキュメント内の他の 要素 (英語コンテンツへのリンク) の ID への参照
- ID 参照リスト
- 一つかそれ以上の ID 参照リスト
- 整数
- 少数を含まない数値。
- 数
- 任意の実数の値。
- 文字列
- 制約のない値型。
- トークン
- 許可された限定セットの一つの値。
- トークンリスト
- 一つかそれ以上のトークンのリスト。
Undefined 値: 「undefined」値は、ステートあるいはプロパティに許可されている場合、そのステートあるいはプロパティが設定されていないことを明示します。この値はトークンを指定できるステートおよびプロパティに使用することができ、「undefined」値は許可されたトークンのうちの一つの文字列です。「undefined」が「false」とは異なる意味を持つ場合、true/false の値を受け入れるいくつかのステートおよびプロパティにも使用されます。
これらはステートおよびプロパティの汎用的な型で、特定の表現を定義するものではありません。これらの値がホスト言語でどのように表現され、扱われるかの詳細については、 State and Property Attribute Processing をご確認ください。
デフォルト値と暗黙のロールに対する値: 多くのステートおよびプロパティにはデフォルト値があります。場合によっては、特定のロールのデフォルト値は、通常のデフォルトとは異なるはずです。ステートまたはプロパティに通常とは異なるデフォルト値を指定する必要があるロールは、そのことを「暗黙のロールに対する値」で示しています。これは「ステートまたはプロパティ名が新しいデフォルト値である」形で表現されます。制作者が明示的な値を提供していない場合、これを定義するロールには、ステートまたはプロパティの新しいデフォルト値があります。
ステートおよびプロパティ値のリファレンス: 許可された値の完全な情報については、W3C WAI-ARIA 1.1 Supported States and Properties にて各属性の特性の表を参照してください。
なぜ重要なのか
ARIA 属性 (例:aria-
で始まる) は有効な値を含まなければなりません。意図したアクセシビリティ機能を実行するために、これらの値のスペリングは正しく、特定の属性にとって意味のある値に一致しなければなりません。
多くの ARIA 属性は特定の値一式を受け付けます。許可された値、条件を満たす「undefined」値、そして条件を満たす「デフォルト」値が必須です。許可された値に適合することに失敗すると、支援技術のユーザーにとってアクセシブルではないコンテンツをもたらします。
ルールの説明
aria-
で始まる ARIA 属性は有効な値を含まなければなりません。意図したアクセシビリティ機能を実行するために、これらの値のスペリングは正しく、特定の属性にとって意味のある値に一致しなければなりません。
仕組みについて (簡単に言うと)
WAI-ARIA 属性を含むすべての要素を確認し、属性の値が妥当であることを確認します。